「さて、お前らはどこまで真実を知っている?」
「く……っ」
どんなにあがこうが、この状態じゃただ時間を浪費するだけだ
さらは……私が守らないと……っ
孤児院に預けられたとき、お母さんと約束したから……っ
迎えにくるまでさらを私が守るって!!
「私たちは母親を探しているだけよ!!
あんたには関係ない!!」
「ほう……迎えに来ることのない母親の帰りを待っているのか……」
ニタニタと薄気味悪い笑みを浮かべる秋野
そして、次の言葉を聞いたとき、私は暗い闇の底へ突き落とされた
「お前らの母さんはもうこの世にはいない」


