「よし。まんまと引っかかってくれたわ。」
ニヤリと笑う七海。昼間のかわいらしい私の七海は何処へやら。
「うーん事務所自体は特に何もないなぁ
てことは個人パソコンかな」
カチャカチャとキーボードを叩きながらぶつぶつとつぶやく七海
七海の隣に座る勇人はその様子を覗き込んでいるけど、表情からしてまったくわかってないみたい
ふと、キーボードを叩く手を止めた
「やっぱなかなか本性を現さないか。
まぁ、この仕事じゃ、USBとか使って持ち歩いてるほうが妥当かな」
「てことは手がかりなし?」
あたしがなんとなくわかっていた答えを確認した
「うん。……あ、それか秋野のケータイ。」
「「「「「それだー!!」」」」」
七海以外の声が車中に響いた
「ねぇ、七海ちゃん。
もしかしてできるの……?」
恐る恐るきく長畑さん
「できますよ。あ、確認のためにGPSもみてみます?」
そういって1人何事も無かったかのようにパソコンを操作する七海
どこか抜けてるところは捜査にも影響しているようだった