「そういうことだったのか!!」




まさ兄が目を輝かせて、あたしをみる。





「まさか高校生に先を越されちゃうなんてねー
歳もとりたくないもんだわー。


待っててね、今暗号のコピーをもってくるから。」








ニコニコと笑いながら席をたつきょうこさんを見送りつつ、あたしはふと、疑問を抱いた。
















─────なんで、ヒントなんか置いたんだろう……。



まるで、暗号に気づいて欲しいみたい……。























「はい、じゃあ早速といていきましょ♪」




きょうこさんが持ってきたコピーを使って、あたしたちは暗号をとく作業にとりかかった。