秘密の生徒会探偵団☆



「はぁ……何でフラれんのわかっててコクっちまったんだろ。」



相当気落ちしてんな……

こういうときのサンプルがないから、どういう風に声かけたらいいんかわからん。






「せやけど、どうするんや?
まだ事件だって解決してへんし、由比の返事だって「話聞いてたのかよ。
あいつには和樹先輩がいるんだって。」







それは完全にお前の勘違いや。

っていったとこでこいつが真に受けるわけないか。




「陵……お前そんたとこでくよくよしてたってどうにもならんし、どーせお前のことや。

諦めきれへんやろ。」


「う゛」




ピシッと石のように固まった陵は、しばらく一点を見つめ続けていた。





バシッ


「ぃでっ」


陵の頭に水平チョップを入れた俺。



「んな死んだ魚の目みたいな顔すんな。
大体どんだけヘコんでんねん。」


「七海とラブラブなお前に何がわかんだよ。」




こいつ……まぁ、否定はしねーけど。


どこのガキじゃ。







「陵くん♪
ここに由比の記憶をなくせるあめと、時間を巻き戻せるあめがあります☆

さ、どっち選ぶ?」



たまたま制服に入っていったあめをだした俺。


チラリと見た陵はあめから視線を外して俺に視線を向ける






「そんなあめはこの世にないし、俺はせこい手使ってまでやましい記憶なくすあめも、時間を戻すあめもいらない。」








なんや、わかってるやん。






「せやったら後悔すんな!!
お前のいう通り、記憶はなくせんし時間を戻すなんてありえへん。」