秘密の生徒会探偵団☆



ペシ。


「痛っ。」



突然後ろから頭を叩かれて思わず頭が前に傾く。


その正体は後ろから腕を回した陵だった。



「謝んな。泣くな。
……で、お前こそケガしてねーか?」

「……うん。」



突然心配をされて一瞬答えるのに少し戸惑ってしまった。




しばらくの間沈黙が続いて、陵は気まずそうに頬を指でかく。






「あ、そういう陵こそケガ見せて!!」


「ばっ、触んな!!ちょっ、いっっった!!」





ぱっくりと開いた傷口は見るからに痛々しかった。


「早く病院にいかないと……」

「大したことねーよ。
それよりもあっちが……。」



そう言って陵は冬香さんのほうを見る。