「あれー。何で通じないんだろ?」
「あの3人電源切ってるんじゃないの?」
陵の声を最後に通じなくなってるトランシーバー。
男3人衆。一体何やってんだか。
「でもさ、本当に陵って由比のボディーガードみたいだよね。」
「えっ!?/////」
いつの間にかウーロン茶を片手に七海はグイッと飲み干す。
「だって何かしら由比の横にいるし。
ケンカするとこよくみるけど、なんだかんだで一緒だよね。」
「うーん……。
確かに横にいるのは当たり前っていうか、いてくれたで助かったことは多いけど……」
ボディーガードかぁ……
それにしちゃ随分顔が整いすぎてる気もする……。
ジジッとノイズがかった音がトランシーバーから聞こえた。
『由比ちゃん。
どうしても陵が由比ちゃんの傍にいたいらしいから、連れてってあげて。』
まさ兄の優しい声の後ろで陵が何かを騒いでいる。
『そうね。1人よりも安全だし、陵くんなら安心だわ。』
長畑さんの少し楽しそうな声が賛成の声をだす。
「わかりました。」


