「それでは皆さま、ごゆっくり楽しんで下さい。」 特に変わったところは見えないまま、秋野氏のあいさつが終わった。 「別に普通のあいさつだったね。」 「うん、さらちゃんのことを触れてない以外は普通ね。」 七海が腕を組んでうーん。とうなる。 「どうしたの?」 「いや、逆に普通すぎるなーって。」 確かに……さらちゃんに対する愛情があったのかさえも疑ってしまう。 でも本当にそうだとすれば、さらちゃんが行方不明になったのは頷ける。