「え……陵?ちょッ……!!」
起き上がろうとするあたしの頭を陵はグッと自分に押し付けた。
唇の熱が体じゅうにまわるまでそう時間はかからなかった。
「んーーっっ!!」
苦しいっ。息できないっ。
てか、なんで?!何であたし陵とキスしてんの?!?!?!
フッと陵の力が抜けた隙にあたしは思いっきり体を持ち上げた。
あ、あれ……?
意外に簡単に抜け出せた。
ってそんなこと言ってる場合じゃなーーーーーーいっ!!
「ちょっと!!一体何考えてる……って。え?」
見ると陵は何事も無かったかのようにすやすやと寝ている。
な、ななな何なのよーーーーーーっっ!!


