どれくらい寝てたんだろう……。
目をあけると部屋は薄暗くなっていた。
そして目をあけるきっかけになったのがドアをノックする音だった。
「あいてまーす……。」
やる気のない声をあげると、伝わったのかドアが静かに開いた。
パチっと電気をつけられて思わず目を細める。
てゆーか誰?
「全く、熱あるなら最初から言ってよ〜」
「…………(゚д゚;)」
なんで?
なんで由比がここに……!?
「な、なんでいるんだよ!!
ここは女子立ち入り禁止って知ってんのかよ!!」
「病人は大人しくするっ。
あたしは勇斗に頼まれたからきたの。
立ち入りが自由なのも生徒会の特権。」
何事もなかったかのようにベッドに腰かける由比。
まさか女に上から覗かれることになるなんて……。
っていうか、勇斗はなにしやがんだよ!!
とてもじゃないけど、今は顔を合わせるのはキツい。
「熱は計った?」
「まだ。」
心配しているのか飽きてているのかわからない表情を浮かべた由比は体温計をさじだす。


