嘘!?長畑さんがさらちゃんと同じ病気!!





「勇斗!!どういうことだ。」

「落ち着け、陵。
俺らは調べたままのことをいっただけや。

真実をききたいなら本人に話してもらうのが確実やろ。」




そう言うと、あたしたち4人の目線は長畑さんに言った。





「……もぅ、これ以上調べられるなんてホントにびっくりだわ……そうね。

確かにあたしは“昔”多重人格だったわ。
ここ何年かは医者にも問題はないって言われたから平気よ。」



そういった長畑さんは優しく微笑んだ。





「参ったな……これも話す機会がつくられちゃうとは。


確かに私はあの姉妹の過去を知っているわ。
それは彼女たちがいた施設に私も入っていたから。」



そんな……だって陵は長畑さんの名前があったなんて一言も……。


「陵くんたちが私の名前を気がつかなかったのは、おそらく名字が違ったからよ。」



あたしの気持ちを悟ったように長畑さんは言った。

陵は表情を変えずに長畑さんを見る。