「うわっ!!」
突然中から聞こえた驚く声。
それと同じに中がばたばたとし始めた。
よしっ、今だ!!
勢いよくあけたドア。
そこには人が立っている。
「口と鼻おさえてろ。かなり強力だ。」
険しい顔で立っていた陵。
その周りにはさっきの刑事の人たちが倒れている。
「全部1人でやったの………?」
「いいえ。少し手伝わせてもらったわ。」
陵とは違う、きりっとした女の人の声。
「長畑さん!!」
「もう。ホントびっくりしたんだから。
由比ちゃんが部屋に入ってお茶を持ってくると思えば、刑事はいびきをし始めるし。」
少し楽しそうに話しているのは気のせいなのか?
「まぁ、いいわ。
あとはあたしが何とかするから。この眠っている人たちも、うちの部下や同僚に任せるから。」


