「失礼しました〜。」 苦笑いを浮かべたあたしは、ドアの方へむかった。 警察の人の助けてくださいと言わんばかりの視線がイタイイタイ。 「さっ、このままじゃ話も進みまないし、お茶でも飲んで落ち着いたらどうかしら?」 「……君が話してくれることが一番手っ取り早い方法なのだが……。」 「だって嘘はつけないもの。やってもいないことをどうしてやったと言わなきゃいけないの? それこそ理解に苦しむわ。」 そういう会話が、閉まりかけたドアの隙間から聞こえた。