秘密の生徒会探偵団☆



「陵。」



後ろから着いてくる由比の真剣な声。




「あぁ。長畑さんにはいろいろと聞かせてもらわないとな。」


「どうするの?人数が結構いっぱいいるみたいだけど……。」


「んなもん動かせばいい。長畑さんの近くにいる人間を最小限にまとめる。

そんで、最後はこれを使う。ばれたら大騒ぎだろうな。」




そう言って、俺はポケットの中から白い容器を取り出した。





「ホントにそんなことして大丈夫?」


「さぁな。でもわざわざ七海が注文してくれたんだ。
ここで使うのが一番だろ。

まぁ、多少は手荒いが、一瞬でも相手の体を固めることができれば後はこっちのモンだ。」










給湯室に入った俺達は、2つの湯のみにお茶を注いだ。



「ったく、一体どっから手に入れてくるんだろうな。」


そう言って、片方のお茶に白い粉を入れた。



「さてさて、七海が入手した強力な睡眠薬が一体どれほどの力をもっているのか、いい実験だな。

学校じゃ習わねーぞ。」




ニヤッと、笑った俺に由比はため息をつきながらも、怪しい微笑を俺に向けた。




「これはお前が運べ。俺は、もう一個の作戦を実行する。」


「了解。」