秘密の生徒会探偵団☆



「それでさ、自分は無実だーって大騒ぎしているらしいよ。
事件が事件だからなかなか開放してくれないみたいだけどね。」



「それじゃ、長畑警部は自分が無実だと主張しているんですね?」


食い入る由比に警察の口元が緩むのを、俺はこほん、とわざとらしい咳で現実に戻させた。



「あ、ああ。他のやつの話によれば、机にふんぞり返って、逆に聴取をしているやつに説教してるってうわさもあったな。」


「「目に浮かぶ……」」


「ん?なんか言ったか?」



「や。何でも。あの、長畑警部はどこで事情聴取されているかご存知ですか?」



ここからが本題だ。






「ああ。確か第三聴取室だったな……あ、入り込もうとしたとこで無駄だぜ。

結構なお偉いさんが見えてたしな。その見張りの量も含めて、部外者がいったら、まず門前払いになるね。」






十分だ。これに近い状況は数えるくらいしかないけど、逆を取れば、もう何回か近い状況になったことがあるってことだ。





「ありがとうございました。」