うわぁ……なんかコスプレしてるみたい。



着替えたあたしは、おろしてあった髪の毛を団子にした。





「おい、着替えたか?」


「あ、うん。」




ロッカー越しに聞こえた陵の声を合図に、あたしはロッカーの陰から顔を出した。




「どう?似合うでしょ♪」

「………童顔。」


「いや、意味わかんないし。」


「そのまんまの意味でいったんだけど。」






うわー。性格ひねくれてないか?こいつ


似合う似合わない以前に童顔て……どうしようもないじゃん。






「ったく、こんなことで時間かけさせんなよ。早くいくぞ」




格好のせいかわからないけど、一段と大人っぽく見える陵は、そっとドアを開けた。