ドアをあけるとぶわぁっ、っと生暖かい風が髪の毛をフワッと浮かせた。 「うわぁ……風が生暖かくて気持ちわるぅ……そろそろ梅雨もくるし、最悪だよー。」 「夏が来るためには避けては通れない道だよなー…… ってか、未來あんなに背高かったっけ?」 「ううん。あたしも帰ってきてビックリだよ。男の子って成長が早いもんねー。」 そんな日常でも普通にできそうな会話をするあたしたちは緊張感のかけらもない。 「そういえばさ……」 「あ?」 「陵、方向おんちじゃないっけ?」