「まさか、ここまで調べられちゃってるとは……
高校生だからってあなどり過ぎてたわね。
いいわ、話しましょう。
でも、先に断っておくわ。
私は犯人でもなければあの子の居場所は知らない。
それだけは知っておいてちょうだい。」
厳しい顔つきになったきょうこさんは、警戒するようにまさ兄に仕事を言った。
「部屋の鍵は閉めて。
ブラインドも下ろしてちょうだい。
後、隣の部屋ににいる人たちに席を外してもらって欲しいわ。
念には念を入れてね。」
「は、はい、分かりました……。」
普段見せない雰囲気がまさ兄にも伝わったのか、まさ兄はきびきびと行動をした。
「きょうこさん。
こんなに警戒する必要が?」
「ごめんなさい、陵くん。
これは、彼女の将来にも関わってくることなの
まさか、この事が事件に関わるとは思っても見なかったから今まで黙っていたのだけど……
どうやら、ここまでのようね。
これが、最後の切り札だと信じるしかないわ。」
「準備できました。」
「ありがとう。
それじゃ、話すわね」


