「もー。勝手なんだから……。」
行き場を失ったあたしはボーッと子どもたちの様子を見守っていった。
「ねぇねぇ、お姉ちゃん。」
「うわっ!!
う、うん?どうかしたの?」
びっくりしたー……
完全に油断をしていたあたしは、背後から迫るくりくりの目をした女の子に気がつかなかった。
「今入っていったお兄ちゃん、お姉ちゃんの彼氏?」
またか……まぁ、一緒に行動してるからしょうがないのかなぁ……
「ううん、違うよ。
お兄ちゃんはお姉ちゃんの部下♪」
「へぇ。
お姉ちゃんたちは何かお仕事してるの?」
「うーん……
お姉ちゃんたちは高校生だけど、秘密のお仕事をしてるの
それで困った人たちを助けてるんだよ。」
「わぁ!!スーパーマンみたいだね!!
かっこいい〜っ」
素直に感動している女の子。その姿がすごく可愛かった。


