いざという時にリーダーシップをとってくれる男の子。 まぁ、あたしの理想はこんなとこ。 「ねぇ、陵?」 「はい?」 「そっち下り……あたしらがいくのは上り。」 こんな電車も1人で乗れないようなド方向オンチに、あたしは行き先を任せられるわけはなくて、しかもこれが生徒会長ともなると将来が不安になってくるわけで…… 「で、どこ?」 悪気がないのはわかってるけど、ため息が出てくる。