「やったぁっ!!今日の夕飯ハンバーグ♪」
お母さんの作ってくれたハンバーグ。
あたしの大好物。そして、陵も。
「おっ、何年ぶりだろ。
俺、このハンバーグ好きでガキの頃、よく食べに来てたっけなー。」
めったに食べ物に興味を示さない陵も、嬉しそうにハンバーグを眺める。
「ふふっ。今日は久しぶりに陵くんも来てくれたことだし、最近ハンバーグ作ってなかったからねー。
ご飯もたくさんあるから、どんどんおかわりしてね。」
お母さん曰く、自分の作った料理を食べてもらうのはとても嬉しいこと。
いつもより一層張り切っている夕飯に、あたしたちは最後まできれいに食べきった。


