『花ノ岡学園は孤児院をしているかたわら、親に見離された子供のカウンセリングをしているらしいの。
だから、そこにいる子供は大抵過去に心に傷を負った子ばかり見たい。』
電話から聞こえる七海の発言に思わずあたし達は目を見合わせた。
『で、そこで過去に暮らしていた子供の名前を見ていったらビンゴだったってワケ。
まぁ、個人情報だから詳しいことはのってなかったけど……。
……実はね、さらちゃんの妹の泉ちゃんの名前がなかったんだ……』
「え?」
泉ちゃんは確かにさらちゃんと一緒に今の家に引き取られたって言っていた。
もし、それが嘘なら泉ちゃんの正体はさらちゃんってことになる。
「くそっ!!」
同じことを思ったのか、陵は悔しさで顔がゆがんでいた。
「それじゃぁあたしたちが会ったのはさらちゃんってコト?」
絶望という言葉が頭のなかでぐるぐるする中、あたしは七海から確信を得ようとした。
『それはまだわからへんで。』


