「もうやだぁ……」
すでに由比ははんべそ状態だった。
さすがにやり過ぎたかな……。
「出るか?由比……って」
あれ?アイツどこいった?
さっきまで横に歩いていたはずの由比の姿がない。
「由比!!」
「んんっ……!!りょ……っう!!」
あそこか!!
物陰から聞こえた由比の微かな声。
なんだよ!!幽霊にでもさらわれたのか!?
急いで物陰に近づくと何かが俺の前にぐっと出てきた。
「っ!!」
そこに立っていたのは由比だった……そして、顔を隠し怪しい人。
由比は口をタオルでふさがれ、首筋には何かがキラリと光っている。
「誰だてめえ……。」
ただ事じゃない状況に俺もわけがわからない。
ただ、わかっているのは
「やべーことになってんな……。」


