「おい、お前震えてないか?」 「ふ、震えてない!! そ、そっちが震えてんじゃないの!?」 「じゃあ、この手は?」 そういった俺は由比と繋がれた手をあげた。 「うわぁっ!!ちがっ、これはただ!!」 暗闇でも分かるくらいに赤面させた由比。 でも、震えているのは変わらなかった。 まだ、順番すら回ってきてないのに、忙しいヤツだな……。 「ほらよ。」 俺は震える由比に手を出した。 「ぜってー、離れんなよ。」 一瞬戸惑った由比は、おずおずと俺の手を握り返した。 「ありがと……///」