「でも、俺たち彼女と来ているんで……」 柵ギリギリまで追い詰められた勇斗は助けを求めるように、俺の方を見る。 まあ、気づいた人もいるだろうが、勇斗は関西弁ではなく標準語で話している。 これは、さかのぼること1年前。 俺と勇斗は街へ出掛けたとき、同じように逆ナンにあった。 その時、勇斗は普段使っている関西弁を使ったせいでよけいに絡まれたのだ。 きっと、その時のトラウマが残っているんだろう……。