僕の執事 完結編

ドアを閉め、一階に降りようと向きを変えると、葵がドアの隙間からこっちを見てた。


『…なにしてんの?』


一瞬お化けかと思った…ゆっくりドアを開けた葵は、俯いたまま何も喋ろうとしなかった。
まだ怒ってんのか?
さっきの階段での事を思い出し、名前を呼んでみたり、騎馬の居場所を聞いて見たりしたけど、どんな質問をしても葵からの返事はなかった。
苛立つ心を静め、ため息を吐いて『わかった。』だけ言い残すとその場を後にした。
 一階に降りて風呂場、親父の書斎、リビング、キッチンも覗いてみたけど、どこにも騎馬の姿はなかった。


『どっか出掛けてんのかなぁ?』


「誰がお出かけになったんですか?」


『ん? おぉっ!
お前…どこに居たんだよ、探してたんだぞ?』


「そうなんですか?
恭平さんと話し込んでいたみたいなので、トイレ掃除をしておりました!!
ピカピカですよ!?」


『今まで?』


「いえ、ベッドメイキング、拭き掃除、夕飯の等の支度をを済ませた後にトイレの掃除を。」


『…そう。(順番なんて聞いてないんだけど…)』


「それより、何かごようですか?」


『あ、忘れてた。』


騎馬の話し聞いてたら、恭平待たせてるの忘れてた。