「うん、昔よく買いに行った、おばあちゃんが居る駄菓子屋さん」
『ああ…あそこ』
そんな説明だけでどこにお店があるのかを思い出せるのと、仲直りの代わりによく飴をあげてたのを思い出し笑みがこぼれた。
「もっと違う場所がよかったかな…?」
俺の思い出し笑いなんか眼中にないらしい、顎に手を当てブツブツ呟く葵の手を取り、勢いよく立ち上がった。
『まだやってるかな?』
引っ張られるように付いてくる葵が、俺の呟きを聞いてごめんと謝った。
そんな姿を見てまた笑みがこぼれた。
─空にオレンジを残したまま街頭がつき始め、昔よく通った近道を二人並んで歩いた。
『こんなに狭かったっけ?』
って思うほど、道端が狭く感じた。
昔はもっと広かったのに。
「それほど大人になったって事なのかな?」
少し淋しそうな顔をする葵の手を、ギュッと握った。
長く伸びる影だけは、あの頃と変わらずにそこにあって、どのくらい背が伸びて、歯が入れ替わって、声が変わって、本気で誰かを好きになっても、やっぱりこの道は変わらないんだな。って言ったら笑われそうで止めた。
でも、確かにって笑いかけてくれるような気もしてた。
『ああ…あそこ』
そんな説明だけでどこにお店があるのかを思い出せるのと、仲直りの代わりによく飴をあげてたのを思い出し笑みがこぼれた。
「もっと違う場所がよかったかな…?」
俺の思い出し笑いなんか眼中にないらしい、顎に手を当てブツブツ呟く葵の手を取り、勢いよく立ち上がった。
『まだやってるかな?』
引っ張られるように付いてくる葵が、俺の呟きを聞いてごめんと謝った。
そんな姿を見てまた笑みがこぼれた。
─空にオレンジを残したまま街頭がつき始め、昔よく通った近道を二人並んで歩いた。
『こんなに狭かったっけ?』
って思うほど、道端が狭く感じた。
昔はもっと広かったのに。
「それほど大人になったって事なのかな?」
少し淋しそうな顔をする葵の手を、ギュッと握った。
長く伸びる影だけは、あの頃と変わらずにそこにあって、どのくらい背が伸びて、歯が入れ替わって、声が変わって、本気で誰かを好きになっても、やっぱりこの道は変わらないんだな。って言ったら笑われそうで止めた。
でも、確かにって笑いかけてくれるような気もしてた。


