最近、高級な布にも慣れてきた。 もう針を突き刺せるし、ハサミで切り刻むこともできる。 それでも、やってしまった感は残る。 「ちょ…出来た。出来たよ、桜乃!!!」 手元に出来上がった小さな巾着がある。 形はいびつだが、そんなに酷くない。 「出来てる!!やったわ彩音!!」 思わず笑顔でハイタッチする。