「くぉぉぉぉぉ」 声を出している事に気付かず、彩音は足に力を入れる。 すると急に後ろから伸びてきた手が扉を大きく開いた。 「え……?うぎゃ!!」 予想していなかったので、勢い付いて横へ倒れる。 「痛たたた…あっ!!書物がっ!!」 倒れた勢いで散らばった書物を涙ながらに集める。 「…お前な。帝の執務室を足で開けようなんて…バカだろ」 急に降ってきた声に慌てて顔を上げると、綺麗な顔を歪ませて仁王立ちで見下している知らない男の子が居た。 知らない男の子が。