清雅が去った後、静かに彩音は庭を眺めた。 「薫。」 そう呟いても誰も答えない。 「薫、好き。好きだよ、薫」 今夜、薫と会って決めよう。そう心に誓う。 「薫――――――――」 ―――――あなたのためなら、私は時間に取り残されるよ。