愛は要らない



遥を指差し、丈之助はニヤリと笑った


「図星じゃろ?」

「・・・・・・お祖父さんとお祖母さんは、政略結婚だったと言いますが、愛していたんですか?」


意識を自分から逸らそうとする遥を、軽蔑の目で見る綾野


「ふむ・・・。恋はしなかったが、愛してはいた」

「なんの違いが?」


遥が問い返す


「本当に、骨の髄までバカ孫じゃな。【恋】と【愛】は違う。あまりにも、な」

「そうかな?」