驚いた顔の綾野を見て、遥は笑っている 「すみません。こんなに早く帰ってくるなんて・・・。ふられたんですか?」 「違うよ。僕だって、早めに帰る日もあるよ」 ネクタイをほどき、部屋着に着替える 「あぁ、ちょうど良かったです。今週の日曜、出掛けたいんですが・・・」 「ん?珍しいね。構わないよ。デート?」 遥の言葉に、綾野は深いため息を漏らす 「貴方と一緒にしないでください。友人と会うだけです」