綾野は少し考えて・・・


「いい迷惑です」

「あれ?今の感動するところじゃないかな?」


呆れた様子で、綾野はベッドに戻る


「シャワーはいいんですか?」

「入ってきたから大丈夫だよ」


遥もベッドに入り、綾野の本を覗き込む


「なんですか?」

「どういうのを読んでるのかと思ってね」

「本なんて、興味あるんですか?」


意外だと、隠すことなく綾野は告げる


「あるよ。学生の頃は、よく図書館に通ってた」