愛は要らない



また捨てれなくて、綾野は岩に座って膝を抱える


「ダメじゃん、私・・・」


情けなくて、涙が出る

悲しくて、涙が出る

苦しくて、涙が出る


「嫌いよ、大嫌い。遥なんて、大嫌い・・・ッ!!!」




「僕は愛してる!!!」




時が止まる

自分の目を疑う

そして、止まりかけた涙が、また溢れる

現れたその人に、綾野は笑いかけることも、怒ることも出来なくて──

ただ、泣いた