お茶を飲み、文子が呟く 「指輪は捨てない。離婚はする。あの子は、同じ十代の子なら出来る我が儘を、出来ないの。あの子がしてる我が儘は、大人がする我が儘だわ」 文子の言葉に、遥は何も言えない 遥は、綾野のことを全て知らないから ただ、黙っていることしか出来ない 「子どもの我が儘は、明日を求める。けど、大人の我が儘は、昨日を見ていたいと言う。遥くん、君はあの子に子どもの我が儘を言わせることが出来る?」