愛は要らない



「この場に、酒は相応しくない」

「・・・・・・・・・ッ」


張り詰めた空気に、楓が少し怯える


「君に綾野のことは、悪く言えないはずだ」

「遥・・・」

「僕を先に捨てたのは、君だ、楓。今度は僕が君を捨てるよ」


席を立ち、遥は店の出口へと向かう


「私は、貴方を愛してるわ!」


──────────......


「僕が愛してるのは、僕の【妻】だ。君じゃない、楓」


振り返り、真っ直ぐに楓を見つめ、遥は告げた

──過去に、別れを