愛は要らない



過去を語る丈之助は、幸せそうに見える


「久方ぶりに、彼女から連絡があった」

「これは?」


渡されたのは、小さな紙

住所と電話番号が書かれている


「綾野さんは、母方の祖母、彼女の所へ行った。・・・行くか?」

「・・・・・・・・・・・・」

「迷っとるのか?」


ワインを飲み干せば、丈之助が新しくワインを注ぎ入れる


「お祖父さんは、初恋の人と何故結婚しなかったの?」

「・・・・・・結婚は、衝動でするものではないからの」