愛は要らない



『離婚届、書いておきました』

「綾野・・・?」


嫌な予感がして、遥は結子に車の用意を頼む


『・・・旦那様や奥様には、申し訳なく思います。もちろん、貴方にも』

「綾野、今どこにいる?」


専務室を急いで出て、遥は車に向かう


『でも、やっぱり無理だったんです。貴方といると私はとても・・・、悲しくなる』


震える声は、微かに笑っているようだった


『・・・・・・貴方のせいじゃない、って分かってても、貴方の全てが・・・私には辛い。・・・ごめんなさい』