愛は要らない



恥ずかしい、というより苦しくなる

曖昧なんだ

この関係は

いつ壊れても、おかしくない


「・・・・・・あの女性は・・・」

「楓のこと?友達だよ。今まで、アメリカにいたんだけど、最近帰国したんだ」

「・・・唯一、結婚を考えた相手、ですか?」


確信はない

そう思ってしまったから、聞いてしまっただけ


「・・・・・・・・・そうだよ」


素直に答える遥に、綾野は笑うしかない


「そうですか」