愛は要らない



「僕も行くよ。仕事は午後で終わりだからね」


遥が結子を見ると、同意するように、結子は頷く


「楓さんは・・・」


綾野が、楓に視線を移す


「あぁ・・・。また後日、でいいよね?」

「まぁ、私はいいけど・・・」


不満そうな楓の声に、綾野は遥のスーツを掴む


「私は大丈夫ですから、どうぞ」

「・・・・・・綾野?」


遥が綾野の顔を覗き込む

多分今、自分は嫌な顔をしていると思う

見られたくなくて、綾野はうつむく