ピンを枕元に置いて、ベッドに横になる 「古典的なお嬢様だよ。僕には少し、重すぎるくらいに、お嬢様」 「そう・・・。ある意味では、助かったのかもしれないわね。貴方の毒牙にかからずに済んだのだから」 枕に顔を埋めて、綾野はそれ以上何も言わなかった しばらくして、聞こえて来たのは静かな寝息だった