愛は要らない



綾野が諦めたように、ハァ・・・とため息を漏らす


「帰りましょうか。帰りにお茶でもしていきましょうか?」

(本当に、絵に描いたようなお金持ち・・・・・・)


世界の違いを痛感してしまう




シルクの寝間着を着て、居心地が悪い


──ギシ・・・ッ


ベッドに座り、あくびを噛みしめる


──ガチャ


「やぁ、まだ起きてたのかい?」


帰ってきた遥からは、お酒の臭いがした