愛は要らない



「これをいただくわ。サイズは大丈夫かしら?」

「試着してみては、いかがでしょうか?」

「そうね。綾野さん」


店員のすすめで、綾野は舞子に連れられて、試着室に押し込まれる


「あ、あの・・・っ」

「着たら、一度見せてちょうだいね?」


試着室のドアを閉じて、舞子の足音が遠ざかる


「どうしよう・・・。ドレスって言っても、着たことないし・・・」


ドレスをあててみるが、サイズは問題ないように思える