愛は要らない



そんな綾野の顔を、遥が覗き込む


「!!!」


驚いて、綾野は思わず布団を握りしめる


「どうかした?」

「な、何がですか?」


声が裏返った?

そんな気もしたが、綾野はとりあえず遥から離れた


「避けてる?」


綾野の濡れた髪を、遥が撫でる


「そんなことは・・・」

「そう?」

「・・・・・・そうです」


綾野は撫でられた髪を押さえて、布団を引っ張る