愛は要らない



オレンジ色の明かりに照らされて、遥の輪郭が浮かび上がる


「どうかしたんですか?」

「え?何が??」

「汗をかいてるから・・・」


綾野が、遥の頬に触れる

うっすらと、汗で指が湿る


「あ・・・」


女性の存在に気づき、焦って出た汗

拭う余裕もなかった


「シャワー、浴びてきたら・・・」

「・・・大丈夫」


遥は脱いだシャツで、汗を拭う

綾野は起き上がり、横になろうとしない遥の横顔を、じっと見つめる