愛は要らない



舞子の提案に絶句したのは、綾野


「お、奥様?」

「邪魔者は退散するわね?」


オホホホ・・・という笑い声と共に、舞子は遠ざかって行った

残ったのは、青い顔の綾野と、どうしようか悩む遥

そして、舞子の夢と希望を背負った無口な鍵


「・・・・・・・帰りましょう。奥様には申し訳ないですが」

「泊まって行くだけなら、問題はないよ?」


遥の言葉に、綾野は再び絶句


「泊まりたい・・・んですか?」