愛は要らない



────カシャ・・・ンッ


遥が携帯を落とす

空いた口が塞がらず、遥は結子を凝視する


「あ、愛妻家?僕が??」

「はい。奥様に言われ煙草をやめ、二言目には【綾野が・・・】ですから」


結子の顔は無表情だが、瞳は本気


「・・・・・・・・・ヤバいな」

「良いのではありませんか?奥様を大事になされるのは」

「問題はそこじゃないんだよ」

「・・・・・・?」


珍しく、真剣に悩んでいる遥