愛は要らない



朝食をとりながら、舞子が思い出したように話しかける


「明日、パーティーがあるのよ。ドレスを用意しないといけないわね」

「パーティー、ですか?」


聞き慣れない言葉に、綾野が聞き返す


「えぇ。知り合いの会長さんの、お誕生日なのよ」

(誕生日でパーティー・・・・・・)


世界の違いをひしひしと感じる


「そうだわ。今日、一緒に買いに行きましょう?」

「私、行かないとですか・・・?」