愛は要らない



怖い、と思う


「戻るよ、綾野」

「待てよっ!」


戻ろうとする遥を、男が呼び止める


「お前のスピーチの台本、ここにあるんだぜ?いいのかよ?」

「構わないよ。僕は初めから、台本なんて見ないからね。捨ててくれると、手間が省けるよ」


にっこり笑って、遥は綾野の手を引いて、歩き出した


そのあと、遥は見事にスピーチをこなし、帰りの車の中


「あの・・・」

「君があそこまでバカだとは、思わなかったよ」