こんな日がくるとは


思わなかった。



絡めた指に、
少し力を加えれば、
すぐに彼女は
自分の方へ
引き寄せられる。


『サラ、好きだよ。』


間近にある額に
くちづける。


「じゃあ・・・

最期まで一緒にいてね。」


サラは、
ニッコリ笑んでいう。


一緒にいるよ。


だって、サラが心を開くのは
俺だけなんだから。


やっと、
俺に
心を開いてくれたんだから。


「当たり前だろ。

俺が、望んだんだもん。」


身体を入れ替え、
額に軽く歯を立てて、
堅くその体をだきしめる。



「ぅあ・・・

ゾワーって・・・する
か・・・ら、

や・・めて。」


彼女は、もう
カンジてる。


「相変わらず、
見事なまでの
全身性感帯だな。

俺は、そーゆーところも
好きだけど♪」


苦笑してしまう。



サラ



その・・・瞳で

みないで。



おさえられなく
なるんだ。


掌握したくなるから。