じゃあさ。

サラ


「俺が、もっとオマエを
幸せにしてやる。」


そう断言したら
彼女は、
唖然とした表情で
俺をみる。


「だから、不安とかさ。
疑問とかさ。

全部、俺に言え。」


サラ、オマエに
ゆったらさ。


また、色々考えちゃう
だろうから
黙ってるけど。


今朝、ニーノが、
来なかったのだって
俺に、オマエを
任せたんだって事だと
思うよ。


「俺が、全部、
受け止めるから。
オマエの全部・・・。」


泣きながら頷くサラの
涙が悲しくて。


でも


俺の言いたいことは
伝わってるって
ちょっと嬉しくて。


「これから、一緒に・・・
一杯、笑えたらいいね。」

俺の頬の雫を
指先で拭いながら
彼女はいう。


「ああ。そうなるから。
心配しないで。」


覚悟のような
誓いを立てる。


神父も、
指輪とか、

クロスとか、

何の象徴も必要ない。


サラ自身に対して
俺は約束できるから。


サラは、ちゃんと
誰かを愛せるし。
ちゃんと愛されるよ。